Stable Diffusionを使っていて、「特定の要素をもっと目立たせたい!」と思ったことはありませんか?
例えば、「キャラクターの目を強調したい」「背景をもっと鮮やかにしたい」など、思い通りの画像を生成するには、プロンプトの強調表現を使いこなすことが重要です。
本記事では、Stable Diffusionで使える強調構文について、初心者でも理解しやすいように解説していきます!
プロンプトの書き方の具体例も交えながら、どのように表現を強調すればよいのかを見ていきましょう。
目次
Stable Diffusionの強調表現とは?
Stable Diffusionのプロンプトでは、単純に単語を並べるだけでなく、「この要素を特に強調したい!」という指示を加えることができます。
例えば、以下のようなシナリオを考えてみましょう。

これだと、目立たせたい場所が伝わらず、思い通りの結果にならないことがあります。
そこで、強調表現を使うことで、特定の要素をよりはっきりさせることができます。
強調表現を使用する方法
Stable Diffusionで要素を強調する方法はいくつかありますが、基本的には以下の手順で設定します。
① どの要素を強調したいか、優先度を決める
まず、プロンプトの中でどの部分を目立たせたいのかを明確にしましょう。
強調したい要素の優先度を決めることで、
使用する強調表現を選択したり、強調の度合いを正しく選択できるようになります。
② 適切な強調表現を選ぶ
強調する方法には、以下の3つの主要な構文があります。
- カッコ ()を使う →
(blue eyes)
- 倍率(:1.2)などを指定する →
(blue eyes:1.5)
- BREAKを使う →
blue eyes , BREAK red dress
どの方法を使うかは、強調の度合いや他の要素とのバランスによって決めるとうまくまとまります。
③ 強調の度合いを調整する
要素によっては、少しの強調で十分な場合もあれば、より強調しないと目立たないこともあります。
例えば、以下のように調整が可能です。
強調なし | 軽い強調 | 強調 | かなり強調 |
---|---|---|---|
blue eyes | (blue eyes) | ((blue eyes)) | (((blue eyes))) |
また、強調表現の倍率は「0.1~2.0で設定する」ことが推奨されています。
強調表現の基本構文
① カッコ()を使った強調
Stable Diffusionでは、カッコ()で囲むことで、その要素をより強く強調できます。
試しに、ヘッドセットの出力部分を強調してみます。

② 数値を使った強調 (倍率指定)
カッコ()とコロン:を使って数値を指定する方法もあります。
この方法では、数値が大きいほど強調の度合いが強くなります。※数値が高すぎると画像が崩れる原因になるので注意
次は、スポットライトを強調してみます。

③ Breakを使った強調
前提として、Stable Diffusionではプロンプトは最初に書いたものから影響度が高く、後半部分はどんどん影響度が低くなります。
BREAKを使うことで、プロンプトの区切りを作ることができ、BREAK後の影響度を高める(リセット)することが出来ます。
「dynamic pose」の前にBREAKを使用し、影響度を高めてみます。

まとめ
Stable Diffusionで特定の要素を強調するには、以下の方法を活用しましょう!
- カッコ()を使って強調する(例:
(blue eyes)
) - カッコ()を重ねるとより強調される(例:
((blue eyes))
) - (:1.2) などの数値指定で強弱を調整する※数値は要注意!
- BREAKを使うと、影響度を高める(リセット)することが出来る
これらのテクニックを駆使すれば、より自分の理想に近い画像を生成できるようになります!
ぜひ、いろいろなプロンプトを試して、思い通りの画像を作れるようになりましょう!