Stable Diffusionで画像を生成するとき、「思ったようなアングルにならない!」と悩んだことはありませんか?
たとえば、「見上げる構図にしたいのに、正面ばかりになる」「斜めからの視点がうまく出せない」など、アングルの指定が難しいと感じる人は多いです。
本記事では、Stable Diffusionでアングルをコントロールするコツを解説し、使えるプロンプト一覧を紹介します。
これを読めば、自由自在にカメラアングルを操れるようになりますよ!
目次
Stable Diffusionでアングルを指定する基本の考え方
Stable Diffusionでアングルを指定するには、主に以下のような方法を組み合わせます。
- カメラアングルに関するキーワードを入れる
- 「視点(POV)」を意識する
- カメラの種類やレンズを指定する
- Depth of Field(被写界深度)を活用する
- 制御を強化する(ControlNetなど)
これらをうまく使うことで、より狙ったアングルの画像を出しやすくなります!
1. カメラアングルに関するキーワードを入れる
Stable Diffusionはテキストの指示を元に画像を生成するため、カメラアングルを表す英単語を入れることが重要です。
以下は、よく使われるアングル関連の単語です。
英単語 | 日本語訳 |
---|---|
low angle shot | ローアングル(下から見上げる視点) |
high angle shot | ハイアングル(上から見下ろす視点) |
bird’s-eye view | 鳥瞰図(真上からの視点) |
worm’s-eye view | ワームズアイビュー(極端なローアングル) |
close-up shot | クローズアップ(近距離のアップ) |
medium shot | ミディアムショット(上半身などを映す) |
over-the-shoulder shot | 背後からの視点(肩越し) |
例:見上げる視点のプロンプトA girl standing under a tree, low angle shot
(日本語訳: 木の下に立つ少女、ローアングルショット)
2. 「視点(POV)」を意識する
「POV(Point of View)」を使うと、カメラがどの位置にあるのかを指定できます。
POVプロンプト | 日本語訳 |
---|---|
first-person view | 一人称視点(プレイヤー視点) |
third-person view | 三人称視点(後方からの視点) |
extreme close-up POV | 超クローズアップの主観視点 |
例:一人称視点のプロンプトA knight holding a sword, first-person view
(日本語訳: 剣を持つ騎士、一人称視点)
3. カメラの種類やレンズを指定する
写真撮影と同じように、カメラの種類やレンズを指定すると、アングルが強調されることがあります。
指定方法 | 日本語訳 |
---|---|
fisheye lens | 魚眼レンズ(極端に広角のゆがんだ視点) |
telephoto lens | 望遠レンズ(遠くのものを拡大) |
wide-angle lens | 広角レンズ(広範囲を撮影) |
例:魚眼レンズのプロンプトA cat sitting on the street, fisheye lens
(日本語訳: 道に座る猫、魚眼レンズ)
4. Depth of Field(被写界深度)を活用する
被写界深度(Depth of Field、DoF)を使うと、ボケを活かしたアングル表現が可能になります。
DoFの指定 | 日本語訳 |
---|---|
shallow depth of field | 浅い被写界深度(背景がぼやける) |
deep depth of field | 深い被写界深度(全体がくっきり) |
bokeh effect | ボケ効果(背景を美しくぼかす) |
例:浅い被写界深度のプロンプトA portrait of a young woman, shallow depth of field, blurred background
(日本語訳: 若い女性のポートレート、浅い被写界深度、ぼやけた背景)
5. 制御を強化する(ControlNetなど)
より狙ったアングルを出すには、ControlNetのようなツールを活用するのも効果的です。
特にPoseモジュールを使えば、キャラクターの向きやポーズを細かく指定できます。
ControlNetでアングルを調整する方法
- OpenPoseを使ってキャラクターのポーズを設定
- Depthモジュールで遠近感を調整
- CannyやMLSDで輪郭や構図をコントロール
まとめ:アングルを自在に操るコツ
Stable Diffusionでアングルを自由にコントロールするには、以下のポイントを意識しましょう!
- アングルを表すキーワードを入れる(low angle shot, bird’s-eye view など)
- POVを使って視点を指定する(first-person view など)
- カメラの種類やレンズを指定する(fisheye lens など)
- Depth of Fieldで奥行きを表現する(shallow depth of field など)
- ControlNetを活用する(OpenPoseでポーズを固定する など)
こうしたテクニックを組み合わせることで、より理想の構図に近づけることができます!
ぜひいろいろなプロンプトを試して、自分好みのアングルを探してみてくださいね!