Stable Diffusionでイラストや画像を生成していると、
「キャラクターはいらないから、背景だけほしいんだよなぁ…」と思うこと、ありませんか?
この記事では、そんな「背景のみを生成・コントロールしたい!」という悩みを持つ方に向けて、
Stable Diffusionで背景だけを上手に作る方法をわかりやすく解説します!
こんな方におすすめ
- 背景を差し替えて使いたい
- キャラなしの風景を作りたい
- 背景に特化した学習や資料用の画像がほしい

など、実践的なノウハウをギュッと詰め込んでいます。
目次
背景のみを生成する基本の考え方
まず、Stable Diffusionでは「何を描くか」だけでなく「何を描かないか」もプロンプトで制御できます。
- 背景を描きたい
- キャラクターは描いてほしくない
というときには、ネガティブプロンプトがとても大事です!
ポイントはこの2つ!
- 背景を具体的に指定する: 具体的なキーワードを使うことで、AIが余計な解釈をせず意図した背景を描きやすくなります。
- 人物やキャラクター要素を除外する: ネガティブプロンプトで不要な要素をしっかり排除しましょう。
キャラクターを出さずに背景だけを描かせるには?
1. ネガティブプロンプトで「人」を排除
背景だけにしたい場合、まずは「人物が出ないようにする」のが第一歩。
下記のようなネガティブプロンプトが効果的です。
※モデルによっては「chibi」や「kawaii」など追加で除外が必要な場合もあるので、状況に応じて調整してみてください。
日本語訳:(人、人間、少女、少年、男性、女性、顔、体、キャラクター、アニメキャラ)
2. ポジティブプロンプトで「風景や建物」を明示

例えば以下のような風景キーワードを使うと、背景がしっかり描かれます。
日本語訳:(静かな日本庭園、石灯籠、鯉の池、桜の木々)
すぐに使える!背景のみのプロンプト例(日本語訳つき)
例1:雪に覆われた山岳風景

日本語訳:(雪に覆われた壮大な山脈、澄んだ青空の下の氷の峰、凍った川が曲がりくねる、冬の澄んだ空気、超リアル、人なし)
例2:近未来都市の背景

日本語訳: (夜の未来都市、光るネオン看板、空を飛ぶ車、高層ビル群、超広角視点、キャラクターなし)
例3:ファンタジーの森

日本語訳: (魔法がかかった森、光るキノコ、神秘的な霧、魔法の光線、おとぎ話風、クリーチャーなし、キャラクターなし)
背景のスタイルを細かく調整するには?
背景を「より自分好みに」したいときは、スタイルや視点を追加してみましょう。
背景生成におすすめのモデルや拡張機能
Stable Diffusionで背景特化の生成をしたいなら、モデルやツール選びも大事です!
背景生成にオススメなモデル!
Beautiful Realistic Asians

ダウンロード:Beautiful Realistic Asians
DreamShaper

ダウンロード:DreamShaper
HimawariMix

ダウンロード:HimawariMix
拡張機能やツール
- ControlNet: 事前に背景のラフスケッチを指定すると、構図を意図した形に近づけられます(OpenPoseは不要)。
- Dynamic Thresholding: プロンプトの反映度を高める。
- Prompt Generator系プラグイン: 背景用キーワードのヒントに。
よくある失敗とその対処法
なぜかキャラクターが出てくる!
ネガティブプロンプトが足りない、またはプロンプト内にキャラ要素("beautiful"や"portrait"など)が含まれている可能性があります。もう一度見直しましょう!
背景がシンプルすぎる…
細かい要素(建物、装飾、小物など)をプロンプトに追加してみよう!
前景に意図しないものが混じる
「empty foreground(前景を空に)」などをプロンプトに追加して調整!
まとめ:背景だけがほしいなら、プロンプトとネガティブ指定がカギ!
Stable Diffusionで「背景のみ」を描くには、
- 人物やキャラを出さないネガティブプロンプト
- 背景を細かく描写するポジティブプロンプト
- スタイルや視点の追加でクオリティアップ
この3つがカギになります。
プロンプトは少しずつ調整しながら、自分好みの「理想の背景」を作り上げてみてくださいね!