Stable Diffusionを使って画像を生成していると、
「目がうまく描かれない」「視線が合わない」「左右の目の形が不自然」といった悩みを持つ人が多いです。
特に、人物画やアニメ風のイラストでは、目が感情や個性を伝える重要な要素であるため、目の出来が作品の印象を大きく左右します。
この記事では、Stable Diffusionで目を思い通りに生成するためのテクニックを詳しく解説します。
プロンプトの工夫や設定の調整、ControlNetなどの補助ツールの活用方法を紹介するので、ぜひ試してみてください!
目次
目が崩れる原因とは?
Stable Diffusionで目がうまく生成されない主な原因には、以下のようなものがあります。
- プロンプトの指定が曖昧
- 「目」の詳細な特徴を指定しないと、AIが適当に解釈してしまうことがあります。
- 解像度が低い
- 低解像度の画像では目のディテールが崩れやすくなります。
- ネガティブプロンプトが適切でない
- 「歪んだ目」「ぼやけた目」などを防ぐためのネガティブプロンプトが必要です。
- シードやランダム性の影響
- Stable Diffusionでは「シード値」と呼ばれるランダム要素が画像生成に影響します。シード値を固定しないと、同じプロンプトでも毎回異なる目が生成され、安定した結果を得るのが難しくなります。
- 視線の方向が決まっていない
- AIは「正面を向いている目」を作るのが得意ですが、斜めを向いた目は崩れやすい傾向があります。
目を正しく生成するプロンプトの工夫
基本のプロンプト
目の表現を強化するには、プロンプト内に「eye(目)」に関する詳細を含めるのが重要です。

日本語訳(美しいアニメの女の子、詳細な目、輝く目、高精細な顔、超高品質)
このように、「detailed eyes(詳細な目)」や「sparkling eyes(輝く目)」などの表現を加えることで、目の描写を強調できます。
視線を指定するプロンプト
目線の方向をコントロールしたい場合は、具体的な指示を追加します。

日本語訳(女の子の顔のクローズアップ、視聴者を直接見つめる、非常に詳細な目、鮮やかな色)

日本語訳(右を少し向いている女の子、非常に詳細な目、柔らかい照明、リアルな陰影)
ネガティブプロンプトの活用
目の生成に問題がある場合は、ネガティブプロンプト(生成を避けたい要素の指定)を活用しましょう。
日本語訳(ぼやけた目、非対称な目、変形した瞳、余分な目、欠けた目、描写の甘い目)
これにより、ぼやけた目や変形した目が生成されにくくなります。
解像度とアップスケーリングの活用
目のディテールを向上させるために、以下の方法を試してみましょう。
- 画像生成時の解像度を上げる
- 例えば「512×512」よりも「768×768」や「1024×1024」で生成すると、目の細部がより鮮明になります。※解像度を上げると生成時間やPCのメモリ消費が増えるため、環境に応じて調整してください。
- アップスケーリングを活用する
- 生成した画像を「ESRGAN」や「Real-ESRGAN」などのAIアップスケーラーで拡大すると、目のディテールが向上します。
ControlNetで目を細かく調整
ControlNetを使うと、目の形や位置をより正確にコントロールできます。
特に、「顔の構造を決めるためにReference(参照画像)を使う」と、より安定した結果が得られます。
まとめ
Stable Diffusionで「目」を綺麗に生成するには、以下のポイントを押さえましょう。
- プロンプトに「detailed eyes」「sharp focus」などの表現を追加
- 視線の方向を指定(looking directly at the viewer など)
- ネガティブプロンプトで「blurry eyes」「deformed pupils」を除外
- 高解像度で生成 & アップスケーリングを活用
- ControlNetを使って目の形や位置をコントロール
これらのテクニックを活用すれば、より美しく、思い通りの目を描けるようになります。ぜひ試してみてください!