AI関連

Stable Diffusionで「目」を思い通りに生成する方法

Stable Diffusionを使って画像を生成していると、

「目がうまく描かれない」「視線が合わない」「左右の目の形が不自然」といった悩みを持つ人が多いです。

特に、人物画やアニメ風のイラストでは、目が感情や個性を伝える重要な要素であるため、目の出来が作品の印象を大きく左右します。

この記事では、Stable Diffusionで目を思い通りに生成するためのテクニックを詳しく解説します。

プロンプトの工夫や設定の調整、ControlNetなどの補助ツールの活用方法を紹介するので、ぜひ試してみてください!

目が崩れる原因とは?

Stable Diffusionで目がうまく生成されない主な原因には、以下のようなものがあります。

  1. プロンプトの指定が曖昧
    • 「目」の詳細な特徴を指定しないと、AIが適当に解釈してしまうことがあります。
  2. 解像度が低い
    • 低解像度の画像では目のディテールが崩れやすくなります。
  3. ネガティブプロンプトが適切でない
    • 「歪んだ目」「ぼやけた目」などを防ぐためのネガティブプロンプトが必要です。
  4. シードやランダム性の影響
    • Stable Diffusionでは「シード値」と呼ばれるランダム要素が画像生成に影響します。シード値を固定しないと、同じプロンプトでも毎回異なる目が生成され、安定した結果を得るのが難しくなります。
  5. 視線の方向が決まっていない
    • AIは「正面を向いている目」を作るのが得意ですが、斜めを向いた目は崩れやすい傾向があります。

目を正しく生成するプロンプトの工夫

基本のプロンプト

目の表現を強化するには、プロンプト内に「eye(目)」に関する詳細を含めるのが重要です。

プロンプト例

a beautiful anime girl, detailed eyes, sparkling eyes, highly detailed face, ultra high quality

日本語訳(美しいアニメの女の子、詳細な目、輝く目、高精細な顔、超高品質)

このように、「detailed eyes(詳細な目)」や「sparkling eyes(輝く目)」などの表現を加えることで、目の描写を強調できます。

視線を指定するプロンプト

目線の方向をコントロールしたい場合は、具体的な指示を追加します。

プロンプト例:正面を向いた目

a close-up of a girl's face, looking directly at the viewer, highly detailed eyes, vivid colors

日本語訳(女の子の顔のクローズアップ、視聴者を直接見つめる、非常に詳細な目、鮮やかな色)

プロンプト例:斜めを向いた目

a girl looking slightly to the right, highly detailed eyes, soft lighting, realistic shading

日本語訳(右を少し向いている女の子、非常に詳細な目、柔らかい照明、リアルな陰影)

ネガティブプロンプトの活用

目の生成に問題がある場合は、ネガティブプロンプト(生成を避けたい要素の指定)を活用しましょう。

ネガティブプロンプト

blurry eyes, asymmetrical eyes, deformed pupils, extra eyes, missing eyes, poorly drawn eyes

日本語訳(ぼやけた目、非対称な目、変形した瞳、余分な目、欠けた目、描写の甘い目)

これにより、ぼやけた目や変形した目が生成されにくくなります。

解像度とアップスケーリングの活用

目のディテールを向上させるために、以下の方法を試してみましょう。

  1. 画像生成時の解像度を上げる
    • 例えば「512×512」よりも「768×768」や「1024×1024」で生成すると、目の細部がより鮮明になります。※解像度を上げると生成時間やPCのメモリ消費が増えるため、環境に応じて調整してください。
  2. アップスケーリングを活用する
    • 生成した画像を「ESRGAN」や「Real-ESRGAN」などのAIアップスケーラーで拡大すると、目のディテールが向上します。

ControlNetで目を細かく調整

ControlNetを使うと、目の形や位置をより正確にコントロールできます。

活用例:PoseやDepthを使う

  • Pose(姿勢制御):参照画像やスケッチで顔の向きや視線を指定し、目の位置を正確に調整
  • Depth(深度情報):深度マップを活用して目の立体感や奥行きを強調。目の輪郭を際立たせたい場合に有効!

特に、「顔の構造を決めるためにReference(参照画像)を使う」と、より安定した結果が得られます。

まとめ

Stable Diffusionで「目」を綺麗に生成するには、以下のポイントを押さえましょう。

  • プロンプトに「detailed eyes」「sharp focus」などの表現を追加
  • 視線の方向を指定(looking directly at the viewer など)
  • ネガティブプロンプトで「blurry eyes」「deformed pupils」を除外
  • 高解像度で生成 & アップスケーリングを活用
  • ControlNetを使って目の形や位置をコントロール

これらのテクニックを活用すれば、より美しく、思い通りの目を描けるようになります。ぜひ試してみてください!

-AI関連
-,