Stable Diffusionは高品質な画像を生成できるAIモデルとして人気ですが、
「モデルの入れ方がわからない…」と悩む方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Stable Diffusionのローカル版(PCインストール)とGoogle Colab版(クラウドで実行)に対応したモデルの導入方法を詳しく解説します。
さらに、おすすめのモデル配布サイトも紹介するので、自分の好みに合ったスタイルの画像生成に役立ててください!
目次
Stable Diffusionの「モデル」とは?
Stable Diffusionの「モデル」とは、AIが画像を生成するために使われる学習データのことです。
モデルを切り替えることで、生成される画像の雰囲気やクオリティが大きく変わります。
AIモデルとは、人間の介入なしに特定のパターンを認識したり、特定の決定を下したりするために、一連のデータでトレーニングされたプログラムです。人工知能モデルは、関連データのインプットにさまざまなアルゴリズムを適用して、プログラムの目的であるタスクまたはアウトプットを行います。
出典:IBM AIモデルとは
モデルの種類
Stable Diffusionにはいくつかの主要なモデル種類があります。
- ベースモデル(Base Model): 基本となるモデル。例: Stable Diffusion v1.5、v2.1
- ファインチューニングモデル(Fine-tuned Model): 特定のスタイルや用途向けに調整されたモデル。例: AnythingV5(アニメ風)、RealisticVision(リアル系)
また、元モデルに追加学習を行ったデータとして、LoRAがあるので、あわせて紹介します!
LoRA(Low-Rank Adaptation): ベースモデルに追加する形で使う軽量なカスタムデータ。モデル全体を置き換えるのではなく、特定のスタイルや要素を強化する用途で使われます。
それでは、実際にモデルを導入する方法を見ていきましょう!
【ローカル版】Stable Diffusionでモデルを入れる方法
ローカルPCでStable Diffusionを利用している場合、代表的なものとして「AUTOMATIC1111 WebUI」があります。
ここでは、このWebUIにモデルを追加する手順を解説します。
1. モデルをダウンロードする
モデルファイル(拡張子: .ckpt または .safetensors)をダウンロードできるサイトを利用します。
おすすめのモデル配布サイト
- CivitAI: ユーザーが作成した多種多様なモデルが揃っています。
- Hugging Face: 公式のStable Diffusionモデルが配布されています。
2. モデルファイルを所定のフォルダに入れる
ダウンロードしたモデルを以下のフォルダに配置します。
配置先(AUTOMATIC1111版 WebUIの場合)
stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/
モデルファイルをこのフォルダに移動またはコピーしてください。
3. WebUIを再起動し、モデルを読み込む
WebUIを起動し、「Stable Diffusion checkpoint」のプルダウンメニューから追加したモデルを選択します。
モデルが表示されない場合は、画面上部の「Refresh」ボタンを押すか、WebUIを再起動してみてください。
注意: モデルファイル名に日本語や特殊文字が含まれていると読み込めない場合があります。ファイル名を英数字のみに変更しましょう!
【Google Colab版】Stable Diffusionでモデルを入れる方法
Google Colabでは、クラウド上でStable Diffusionを実行できるため、ローカル環境を用意しなくても利用可能です。
以下に手順を解説します。
1. モデルのダウンロード元を決める
Stable Diffusionのモデルは、「.ckpt」や「.safetensors」形式で配布されています。主に以下のサイトからダウンロード可能です。
- Hugging Face:公式モデルがダウンロード可能。
- Civitai:コミュニティが作ったカスタムモデルが豊富。

リンクのアドレスをコピーをしてください。※詳細は次の項目で!
2. モデルをダウンロードする
Colabで直接モデルをダウンロードするには、ノートブックのセルにコマンドを入力します。
wgetを使ってモデルを取ってくる場合
!wget (コピーしたURL) -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/ファイル名.safetensors
URLとファイル名の書き換えを忘れずに!
3. WebUIでモデルを選択
ColabのWebUIを開き、ローカル版と同様に「Stable Diffusion checkpoint」からモデルを選択すれば完了です!
追加で知っておきたいモデル関連情報
1. モデルの容量と動作環境
Stable Diffusionのモデルは1~7GBとサイズが大きいです。
ローカルで動かす場合、最低でもVRAM 4GBで動作可能ですが、8GB以上のGPUが安定して推奨されます。
Google Colabなら無料プランでも動かせますが、有料版(Colab Pro)を使うとより快適に動作するので、まずは無料版で試してみるのがおすすめです。
2. モデルの形式
モデルには「.ckpt形式」「.safetensors形式」という2種類があります。
.ckpt形式は安全性に脆弱性があり、使用時に任意のコードが実行される危険があります。
それに対して、.safetensors形式は安全性の評価が高く、読み込みが早いのが特徴です。

2種類ある場合は「.safetensors形式」を利用するようにしましょう!
まとめ
Stable Diffusionのモデルの入れ方は、ローカル版とGoogle Colab版で若干異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。
【ローカル版】
- モデル配布サイト(CivitAIなど)からダウンロード
- stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/ に配置
- WebUIで選択して使用
【Google Colab版】
- モデル配布サイトから直接ダウンロード
- WebUIで選択して使用
モデルを追加することで、アニメ調、リアル系、絵画風など多彩な画像を生成できます。
自分の目的に合ったモデルを導入して、Stable Diffusionを存分に楽しんでください!